【レビュー】完結した「HOMELAND」シーズン8の雑感と解析 – 主に英雄マックスについて。

今更ながら僕はこのドラマにおいてマックスはとても重要なキャラクターだったと思います。登場シーンこそ多くはなかったものの、ダメそうな奴がシーズンを追うごとに成長していく、シーズン8(以下S8)において彼はもはやヒーローです。制作陣もまさかここまで登場させるつもりはなかったのではないでしょうか?

【ep8】マックスの亡骸の前で「本当にごめんなさい」と泣き崩れるキャリー。抱き寄せるエフゲニー。僕も泣き崩れました。印象的だったのはマックスとキャリーは「友達」であり続けたということ。いるのが当たり前でエフゲニーにもマックスのことを話していなかったとキャリー。エフゲニーにも誰かもよくわからない相手をよく探そうと思ったなとは思った。そこはキャリーに興味があったからでしょうか。シーズン序盤から現在までのキャリーを知っているのはソールとマックスだけではないでしょうか。

マックスのブラックボックスの功績により、戦争も回避されたので「英雄マックス」認定でしょう。

冒頭でシーズン前半とは別のドラマのようと書きましたが、実際はシーズン前半のブロディと後半のキャリーは対になっているということだと解釈しました。前半はブロディがアルカイダの捕虜にされアメリカに戻りテロリストとなり。後半はキャリーがロシアに捕虜にされロシアで諜報員となりました。前半ブロディを救ったのがキャリーで後半キャリーを救ったのがエフゲニーという構造でしょうか。終盤ロシアでエフゲニーと優雅な生活を送るキャリー、祖国を捨てCIAの暴露本も出版、これは裏もなくこのままエンディングかと思いきや、ソールに届けられた暴露本。その隙間にキャリーからのロシアの情報、ソール悪魔の微笑みからのエンディング。痺れました。ロシアで生きるアメリカのスパイとなりました。唯一心残りはアメリカに残した娘のフラニーが気の毒でした、おそらくもう会うことはできないのでしょうが、キャリーはキャリーの道を選ぶという彼女らしい終わり方なのかなと思いました。とても有意義なドラマシリーズでした10年間ありがとうございます!


スズキロク(字獄の鈴木録)
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