球団初の記録映画「GIANTS THE MOVIE ~頂点への挑戦~」を観てきました。2週間限定ということでファン以外の方が観る機会はあまりないかなと思い、ジャイアンツファンとしてある意味試される作品のような気がしました。正直に感想を書きます。
今作はジャイアンツがリーグ優勝を果たした一年を記録したという完全密着ドキュメンタリー映画で、優勝の瞬間など選手たちの頭にGoProがついてたので何に使うのかなと思ってたのですが、YouTubeでも登場せず、そういった臨場感溢れる映像は今回の映画用だったということです。
この映画の良かった点は阿部監督の選手に対しての言葉や選手たちを鼓舞するシーンが見れたことです。割と強い口調でテレビではなかなか見れないと思いました。あとは坂本勇人と原辰徳のシーン、吉川尚輝のクライマックスのリハビリと覗き穴から試合鑑賞。こんなところでしょうか。
正直YouTubeで公開してるダイジェストに映ってるものが目新しいシーンだと思いました。それを観てかなり期待していたのですが、この一年のジャイアンツのYouTubeチャンネルで観た映像がかなり多いのです。なのでこの作品は一体誰をターゲットにして作った作品なのだろうと…。
ファンはジャイアンツのYouTubeチャンネルやジャイアンツTVはチェックしているのではないでしょうか?劇場作品ならもっともっと踏み込んでほしかったし、綺麗な部分だけではなく、もっと泥臭い葛藤など映像で観たいと思った。試合の映像も「それは観たよ!」というものばかりで、その試合誰々が活躍して、こういうコメントがありましたといった往年のジャイアンツやテレビ的な編集を見せられた感じがした。
映画ではないが最近のジャイアンツYouTubeチャンネルも非常に残念に感じる。コロナ禍に配信していたYouTubeのコンテンツと現状の上がっているコンテンツを比べてみるとわかりやすいが、企画っぽいものがほとんどないし撮った映像を丸々載せているだけでデザイナー目線で言ってしまうとサムネイルもかなり酷い。悪い意味で撮って出しなのでスピード感はある。素材があるのに活かせていない。
テレビや肖像権のこととかあまり詳しくわからないがYouTubeをやるなら広報ではなく、専属のチームを作った方が良いと思った。その辺りがモロに出てしまった映画だと思った。何も知らずにふらっとこの映画を観にくる人はあまりいないだろうし、ファンはもっと笑いたかったし泣きたかったのではないだろうか?坂本勇人の優勝したシーンの涙をもっと違う角度や視点から記録できなかったのだろうか。
もちろん観たことない映像もあったのでそれはそれで満足だったし、金返せとは全く思わないが、今作は映画というより本当に記録した映像集のような形だった。もし第二弾があるならもっと知らない部分を見たいです。
スズキロク
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@RYOTA_SUZUKI