『産声』のアートワーク
この森本千絵デザインのこのアートワーク、これは走馬灯ですね。人生の幸せな時間だったり大切なものの写真の曼荼羅、なんと超豪華な総勢10名のカメラマンによる写真1万枚の写真の中から…。デザイナーとして最高の仕事だと思います。
生と死を結ぶデザインを、さまざまな人の視点で見せるという発想は森本さんにしかできなかったと思います。
画像の平面だとよくわからないのですが、限定版の紙ジャケットの印刷はエンボスや箔、トムソン加工などが細かく細工されていて信じられないくらい豪華です。上下左右の切り抜かれた円の4点部分を回転させるとメンバーの写真も出てきたりする仕様です。
ミスチル経典のような、まさに重厚な本ですね。

平熱と『月』の歌詞
Mr.Childrenの新しいアルバム「産声」を聴いた。最初通して聴いてピンと来なかった部分が、2週目、3週目と聴くうち、これはとんでもないアルバムだと思った。
インタビューでファンとのパッションを感じたいと言っていたが。プロモーションで使われていた楽曲は、やはり看板的なリードトラックな要素もあり聴きやすい。本質はとにかくアルバム内の楽曲だろう。
特に「禁断の実」と「平熱」だ。この曲順も素晴らしい。
「禁断の実」は今だからこそ歌うべき歌のような気がする、アーティストは何をしたらいいのかわからない時代、これからもっとそうなるかもしれない。『創世記』にエデンの園で神とアダムとイヴの禁断の実を、現代の誰かへ准えたメッセージ性が強い歌だった。
「平熱」は心を撃ち抜かれた。出だしからゾーンに入った歌声。
実は4年前に録音された曲で、ボーカルもそのまま。撮り直したものの採用されたのは当時のものだったようだ。車の中で『自由でいよう』や『そりゃそうだ』など会話として発せられた言葉、重い雰囲気と憂いとても刺さった。
桜井和寿の曲に「月」という言葉がでたら危険だ。「君が好き」の歩道橋の上の月、「蜘蛛の糸」の月光、大人になると色々あるよね。という欠けた月の例えと曖昧な関係が美しいメロディに乗っている。
2000年の曲「口笛」2人を繋いでいた口笛、今回の平熱では沈黙の中の「口笛」に変わっている。この辺りは意図的なのだろう。冷めてしまった関係というより「平熱」なのだろう。
どの曲も何度聴いてから深みが増す世界観だった。
アルバム『産声』は素晴らしい。オススメ。
スズキロク
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