【レビュー】Netflix「ザ・クラウン」- 英国王室の歴史を辿る壮大なドラマ

Netflixの大ヒットシリーズの「ザ・クラウン」のシーズン6が23年12月に配信され幕を閉じた。

とにかく映像が綺麗で最上級に豪華なドラマだった。内容は英国王室、エリザベス女王の若き日から現代に至るまでの人生の帰路を描いていて王室の輝かしい伝統と華やかなライフスタイルの裏で繰り広げられる、力と責任、愛と裏切りの物語。シリーズを通じて、英国王室の公私にわたる葛藤、厳格な儀礼、そして時には息苦しいほどのプロトコルに縛られた生活を垣間見ることができる。王室という特別な立場にある人々の人間性と脆さを、親密かつ生々しい方法で映し出している。

特に好きなエピソードはエリザベスの妹のマーガレット王女とピータータウンゼント補佐官(元空軍将校)との恋愛問題だ。2人は非常に良い関係を築いていたのだが、タウンゼントが既婚者であったため論争を引き起こした。タウンゼントは離婚したものの王室、教会、政府によって婚姻は認めらなかった。これはシーズン2の出来事でその後二人は別の人と結婚をした。タウンゼントと結婚した女性はマーガレットに似ている人だったらしい。30年後のシーズン5で2人は再び再開する。

この辺りの映像の演出がかなりグッときた。シーズン4から若き日のダイアナが登場してシーズン6には一気に物語の主役になってしまうのも魅力的な人物だったと思う。個人的にはシーズン6のダイアナ時代に背景で流れる音楽が懐かしかった。DodgyにChumbawamba、George Michaelなど当時自分は高校生で同じイギリスの音楽を聞いていたので時代の流れを感じることができて良かった。歴史なども辿れたかなりおすすめの作品。


スズキロク
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