ホームランドという海外ドラマを覚えていますでしょうか?現在のS8まで続いていて、2020年の4月で最終話を迎えました。2011年から時始まり、9年続いた作品です。最近の海外ドラマは出演者の降板なども多く長いシーズン続くものが少なくなってきました。数あるドラマシリーズの中、僕はこのホームランドが「ベストオブドラマシリーズ」だと思っています。
しかしシーズン6にて、観ていて気になった箇所があり、個人的に大問題になりました。その部分の相関関係と時系列を自分なりにかなり検証しました。ホームランドを観た人の中にもしかしたら、同じように気になった人がいるかもしれませんので、書き残そうと思います。ファイナルシーズンのことは省いています。観てない方は何のこっちゃわからないと思いますが…ホームランドオススメです。
以下、ネタバレ含みますのでまだ観てない方はご注意ください。以下略(S:シーズン)
ホームランドは途中から主役がいなくなるという危機的状況を見事に乗り越えてS8という長丁場をドラマティックに駆け抜けたアメリカの諜報機関を扱ったテレビドラマシリーズです。キャリー・マティソン(クレア・デインズ)という双極性障害を持ったCIA諜報員の活躍を描いています。しかしS1からS3までとそれ以降のシーズンのテーマが大幅に変わっています。正直S4をやる意味がよくわかりませんでしたが、シーズンが始まると今までのこと全部吹っ飛びました。キャラクターがとても良く描かれていて、作品の完成度が高い。
【本題です。】
今回ここに書くのはソール・ベレンソンとマックスという人物の関係性についての個人的な疑問です。
ソール・ベレンソン(キャリーの上司)、マックス(盗聴盗撮などのスペシャリストでフリーのスパイ)※当初、元CIAの兄ヴァージルのバーターのような出演だったが、兄はS3で降板したためその後独り立ちした。
問題のシーンはS6-9。当然ここまでのシーズンソールとマックスは共に仕事をしてきた間柄、特にマックスの活躍はホームランドの落ち込んだ評価に対する小さな希望でもあったと思います。ダメそうなやつが成長して活躍する。S4では意中の同僚の女性を目の前で亡くします。S5では設定上ドラッグ漬けだったらしく登場なし。そんなマックスとソールがS6中盤で対面するシーンがあります。ソールがマックスに言った問題のセリフがこれです。
ソール「誰だったかな?」
マックス「(ちょっと間を置いて)マックスだ」
ソール「そっか」
え?なぜ?ここまで何シーズンに渡って幾多の作戦を共に遂行してきた間柄なのになんで認識してないのだろう?ちょっと拍子抜けしました。
すべてのシーズンを観終わった後にソールとマックスの関係を検証をしようと思った。
まずソールは全てのシーズンに登場しているので、マックスが登場したシーズンとシーンの検証。
【マックスが登場したシーン】
【S3】S3中盤、CIAの厄介者になったキャリーの取っていた行動が、CIA長官代理になったソールとの諜報活動の一環であったということが判明。これによりブロディを使ったアクバリ暗殺作戦までの作戦が始まります。ここで登場したのがS3最初のマックス(【S2-9】以来の登場)寝てるところをキャリーの鬼電で起こされる。ヨガ教室の先生?の芝居を頼まれる。作戦のスタートである。何の仕事か不明だが「昨夜は徹夜だったと言っている」
【S3-9】兄ヴァージルと共にミラのパソコンのマウスから不倫相手のスパイに仕込まれたSDカード回収後、不倫相手追跡、ソールに報告。ここが兄ヴァージル最後の出演、降板となる。ここまでがソールがマックスを認識していた場面ではないだろうか。
S3ではソールとマックスはがっつり一緒に仕事をしている。この時ソールはCIA長官代理。
【S4-3】キャリーの非公式作戦のためファラと共にパキスタンに呼び出される。コーヒー片手に余裕の登場。話し方もやたら流暢になる。兄の降板で独り立ちを思い起こさせる演出だろうか。S4ではソールとは同じ建物内にいたがニアミスで共演なし、ソールはアメリカへ帰国。マックスは11話まで出演している。
【S5】は登場なし
【S6-2】精神疾患のクインの見張りをするためにキャリーに呼び出される。かなり白髪が増えた。S4でクインとマックスは密に仕事をしていたため、顔を合わせた時にクインはマックスだと確かに認識した。S4での大使館襲撃はかなり大きな出来事だったので生き延びたメンバーの絆を感じられる場面であった。そう言った点で人間関係が非常によく考えられて作られていると思う。マックスはS6の11話まで登場している。
そして問題のシーンへ…。
【S7-2】キャリーのパソコンにウイルスが入りマックス登場。破産寸前のキャリーに「753ドル」貸せるという。
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